ショールームを持つ理由——ブランドの一体感を生む場として

ブランドの一体感を生む「場」の大切さ

最近、いくつかの説明会やイベントに参加し、「ブランドの一体感を生み出すこと」の大切さを改めて実感しました。

例えば、学校説明会、麻布台ヒルズのプロジェクト説明会、ニュウマン高輪のプロジェクト説明会、百貨店バイヤーズ賞の表彰式など。

どの場でも、単なる情報共有ではなく、「ここに参加することで、私もこの一員なんだ」と感じられるような演出がされていました。

特に印象的だったのは、

• 映像のクオリティ

• ディレクターのスピーチや対談

• プロジェクトに関わったメンバーが登場することで高揚感が高まる構成

たとえば、

「この学校に子どもが入学したら、素晴らしい環境で成長できそう」

「麻布台ヒルズは単なる商業施設ではなく、街づくりの一環なんだ」

「ニュウマン高輪のプロジェクトは、ライフスタイルそのものを提案している!」

——そんなふうに、参加者が単なる「説明会」以上の価値を感じられる場になっていました。

また、百貨店バイヤーズ賞の表彰式では、受賞ブランドのストーリーが語られ、販売員やバイヤーの熱量が伝わる瞬間がありました。

「ただ売れているブランド」ではなく、「百貨店と共に成長しているブランド」としての認識が強まる場になっていたことが印象的でした。

こうした経験を通じて、「ブランドの一体感を高める場」の重要性を改めて感じました。

ブランドの一体感を深めるために

振り返ると、私たちはブランドの世界観や商品に込めた想いを、十分に伝えられていただろうか?と考えることがあります。

もちろん、商品情報はしっかり共有していますが、ブランドの方向性やビジョンをチーム全体で共有する機会は、まだ十分ではなかったかもしれません。

これまでは、新しい商品を作るとき、企画チームと生産チームが中心となり進めてきました。

しかし、それだけではブランドとしての視野が広がりにくい。

販売、広報、EC、マーケティングなど、それぞれの視点が加わることで、もっと良いアイデアが生まれるのではないかと感じています。

ただ、チームが増えると意思疎通が難しくなることもあります。

だからこそ、ブランドの方向性を統一し、一体感を深めるための「場」が必要なのではないか。

ショールームという拠点の必要性

そこで考えたのが、ショールームを持つことです。

単なる展示スペースではなく、ブランドの方向性を共有し、関わる人たちが「私たちのブランドだ」と実感できる場をつくりたい。

例えば、こんな活用を考えています。

シーズンごとの新作発表(SS・AW)

百貨店のバイヤーや販売員に向けて、新シーズンのコレクションをお披露目。

実際に手に取ってもらい、素材やデザインのこだわりを直接伝えられる場に。

チーム全体の方向性共有

企画・生産・販売・広報・EC・マーケティングなど、すべての部署が集まりブランドの方向性を話し合う。

「こうしたらブランドの一貫性が出る」「この商品の見せ方を統一しよう」といった議論ができる場に。

アイデアを出し合う場として

これまでは商品が固まってからチームに共有していましたが、もっと企画段階から意見を取り入れ、より良い商品づくりを目指す。

広報・コンテンツ発信の拠点

ここで動画や写真を撮影し、SNSやメディアを通じてブランドの魅力を発信。

「場」があることで強まるブランドの一体感

これまでは、「商品を作ること」にフォーカスしがちでした。

でも、ブランドの世界観を共有し、チームのアイデアを活かすことが、今後の成長には欠かせないと感じています。

だからこそ、昨年の秋にショールームを確保できるオフィスへと引っ越しました。

この拠点を通じて、より多くの部署が関わることでブランドの軸を強化し、新しいアイデアを生み出していきたい。

皆さんのアイデアも聞かせてください

ショールームは、まだスタートしたばかりの試みです。

「こんな活用方法があるのでは?」「この場でこんなことをしてみたい!」というアイデアがあれば、ぜひ聞かせてください。

みんなでブランドの世界観を深め、一緒により良い形を作っていけたら嬉しいです。